窓ガラスフィルムは
窓ガラスは、外部から強い力が加わると割れてしまいます。窓ガラスが割れると、割れたガラスでけがをするおそれがあり危険です。また、災害が起きたときには、割れた窓ガラスが飛散し、避難経路を塞いでしまうことがしばしばあります。
そのため、外部からの強い力にも抗える窓ガラスを施工している人も多いのではないでしょうか？しかし、すでに設置されている窓ガラスを交換したり、窓ガラスの構造自体を変えたりすることは大がかりな工事になり、費用がかかります。また、工事内容によっては施工できない場合や、施工に時間がかかる場合もあります。
そこで、取り入れたいものが、簡単に施工できて、防災の効果がある窓ガラスフィルムです。
今回は、窓ガラスフィルムが可能にする防災と、窓ガラスフィルムの効果について、詳しく紹介します。
窓ガラスフィルムによって防げるもの
窓ガラスフィルムには、さまざまな効果があります。
窓ガラスフィルムの効果のなかで最も防災に役立つものが、窓ガラスを割れにくくする効果です。窓ガラスが割れにくくなることで、防災だけではなく、防犯の効果もあるのです。
窓ガラスフィルムは、窓ガラスの素材を変えずに、窓を補強するものです。そのため、窓ガラスフィルムを貼っているからといって、窓が割れないというわけではありません。しかし、窓に外からの力が加わって窓ガラスが割れたときに、窓ガラスの飛散を防止します。
また、窓ガラスが割れにくくなるために、空き巣などが窓を割って侵入することを防ぐ効果があり、防犯にも役立つのです。
目的に応じたものを選ぶ
窓ガラスフィルムの多くは、窓ガラスを割れにくくする効果があります。そのため、目的に応じた窓ガラスフィルムを選ぶ必要があります。防犯用と防災用の窓ガラスは目的が異なるため、適した窓ガラスフィルムが異なるのです。
防災用の窓ガラスフィルムは、外からの力によって、窓ガラスが割れたり、飛散したりすることを防ぎます。加えて、台風などの風雨にも強い効果があります。また、地震に強い窓ガラスフィルムでは、窓ガラスの飛散防止に特化したものもあります。ただし、防災用の窓ガラスフィルムは、ガラスを意図的に割ろうとする力には弱いものも少なくありません。
窓ガラスフィルムを選ぶときには、得たい効果に適したものを選ぶようにしましょう。
さまざまな効果がある
窓ガラスフィルムには、防災や防犯以外にもさまざまな効果があります。
部屋によって貼る窓ガラスフィルムの種類を変えたり、窓の立地によって効果の違う窓ガラスフィルムを設置したりすると、より効果を得やすくなります。
では、ここからは防災や防犯以外の窓ガラスフィルムの効果を紹介します。
目隠し
窓ガラスフィルムには、目隠しの効果もあります。
色や柄が入った窓ガラスフィルムは、外から部屋の様子を見えにくくする効果があるため、プライバシーを守り、部屋の様子を隠せます。
そのため、道路に面した部屋や近隣との距離が近い部屋に窓ガラスフィルムを貼ると、目隠しの効果を得られます。
UVカット
窓ガラスフィルムの効果の1つに、室内に入り込む紫外線を遮る効果があります。
大きな窓から入り込む太陽の光は気持ちいいものです。しかし、日光による紫外線が入り続けると、家具や床が日焼けし、劣化が進みやすくなります。しかし、カーテンや雨戸などで日光による紫外線を完全に遮ると、部屋が暗くなってしまいます。加えて、健康にも良い影響を及ぼしません。
そこで、窓ガラスフィルムを貼ると、部屋に入る日光を遮らずに、紫外線が入り込むことを防げるのです。
ただし、窓ガラスフィルムを貼っても完全に日光による紫外線を遮れるわけではありません。遮れる紫外線の量を商品に表示しているものが多いため、確認してから適した窓ガラスフィルムを選ぶようにしましょう。
熱を遮り逃さない
窓ガラスフィルムには、熱を遮る効果もあります。
断熱効果を持つ窓ガラスフィルムでは、冷暖房を効率よく使えるため、省エネに繋がります。
室外との温度差が起きやすい位置にある窓は、結露が生じやすく、結露が原因でカビなども発生しやすくなります。またアルミサッシの窓では、結露が原因で劣化が進んだり、アルミサッシそのものが傷んだりしてしまうこともあります。しかし、断熱効果を持つ窓ガラスフィルムを貼ると、室内の熱を逃さず、室外の空気を入りにくくするため、結露が生じにくくなるのです。
また断熱の効果は、寒い時期だけではなく、暑い時期にも得られます。室内で冷やした空気が逃れにくく、室外の暑い空気が入りにくくなるため、冷房を効率よく利かせられるのです。
汚れを落としやすくなる
窓ガラスフィルムを貼ると、窓の汚れを落としやすくなる効果があります。
窓は屋外と接する箇所であり、風雨などの影響を受けやすく、どうしても汚れてしまいます。しかし、窓ガラスフィルムが貼られている窓は、フィルムを剥がせば、汚れも一緒に取れるのです。
賃貸物件では、窓ガラスの汚れが日頃の掃除を怠ったものだと判断されると、原状回復の費用を請求されることがあります。しかし、窓ガラスフィルムを貼っていると、フィルムと一緒に汚れを落とせるため、掃除の手間が必要ありません。ただし、賃貸物件では、窓ガラスフィルムを貼るときに、貸主や管理会社の了承が必要な場合があるため、あらかじめ契約書などを確認しましょう。また接着剤を使うと、かえって窓ガラスを傷めることがあります。賃貸物件で窓ガラスフィルムを貼るときは、契約書などを確認したうえで、剥がしやすい窓ガラスフィルムを選ぶことをおすすめします。
まとめ
窓ガラスフィルムには、さまざまな効果があります。
防災や防犯に役立つ窓ガラスフィルムだけではなく、目隠しやUVカット、断熱、防汚などの効果を持つ窓ガラスフィルムもあります。
窓ガラスフィルムを貼る部屋の用途や位置によって、適したものを選ぶようにしましょう。
また窓ガラスフィルムはヨレやムラなく貼ることが重要です。
自分では、隅々まできれいに貼れないことが多いため、専門の業者に依頼するようにしましょう。専門の業者では、適した種類の窓ガラスフィルムを選び、希望に応じた厚さを選んでくれます。
専門の業者に窓ガラスフィルムの施工を依頼して、安全で安心できる暮らしを実現してみてはいかがでしょうか？